播州毛鉤

播州毛鉤
江戸時代末期に京都から技法が導入され、農家の副業として守り育てられて来ました。時代とともに製品の完成度を高めて、優れた釣りの成果を生むまでに技術が向上しました。
明治中頃には水産博等に出品して数々の賞を受賞し、以後、その品質は多くの釣り師の認めるところとなりました。今日では国内の毛鉤の大部分を生産する産地として、業界の先頭に立っています。

概要

工芸品名 播州毛鉤
よみがな ばんしゅうけばり
工芸品の分類 その他の工芸品
主な製品 毛鉤
主要製造地域 西脇市、丹波市
指定年月日 昭和62年4月18日

特徴

毛鉤作りは、魚の種類と季節、天候、水深、水質等の自然環境により合ったものを作ることが大切です。これを追求して1,000以上の種類の毛鉤を作り上げられました。全神経を手先に集中して、水生昆虫そのままを真似て作り上げた、美しい色をあしらった幻想的な工芸品です。

作り方

わずか1cm足らずの鉤に、数種類の鳥の羽根を絹糸で巻き付けます。次に先から根元へ次第に大きく巻き上げていきます。最後に漆玉を作り金箔をはると、今にも飛び立ちそうな水生昆虫にそっくりな製品が出来上がります。