福山琴

福山琴
福山琴の始まりは、江戸時代初期に福山城が築かれた頃と言われています。江戸の城下町では、芸事が盛んで、福山でも歴代藩主の奨励もあって歌謡、音曲が盛んに行われました。
幕末から明治にかけては、秀れた琴の演奏家が生まれました。こうした背景から福山では琴の需要が多く、早くから琴作りが行われていました。

概要

工芸品名 福山琴
よみがな ふくやまこと
工芸品の分類 その他の工芸品
主な製品
主要製造地域 福山市
指定年月日 昭和60年5月22日

特徴

最高級の桐乾燥材を使用し、精巧な細工が施される等、手作りの良さが随所にあふれています。優れた音色、甲の木目の美しさ、装飾の華麗さは、経験豊かな琴職人の手作り技術によって生まれています。

作り方

原木の桐選びから始まる琴の製作工程は、桐材の乾燥までに約1年。その後、甲のえぐり、彫り、焼き、磨きへと続き、装飾工程の飾り付け、蒔絵、そして、仕上げの金具付け、調整となります。この工程のほとんどが、熟練した琴職人の手作業で丹念に仕上げられます。