博多人形

博多人形
博多人形の歴史は古く、17世紀の初めに遡ります。
黒田長政が福岡城を築いた時、鬼瓦の細工物から焼き物作りの技法を学んだ職人が、優れた作品を藩主に献上したのが始まりと言われています。また、19世紀前半に博多祇園町の住人が作り出した土俗素焼きの玩具人形が、博多人形のもとになったとも言われています。

概要

工芸品名 博多人形
よみがな はかたにんぎょう
工芸品の分類 人形・こけし
主な製品 美人もの、男もの、歌舞伎もの
主要製造地域 福岡市、小郡市、筑紫野市、春日市、大野城市、太宰府市、前原市他
指定年月日 昭和51年2月26日

特徴

博多人形は美人もの、歌舞伎もの、能もの、風俗もの、道教や仏教の人物像、童もの等に大別できます。博多人形の持ち味・特性は、素焼きに着色する落ち着いた感覚の美しさと、きめ細かい彫り込み等です。

作り方

地元で採れる粘土を練り上げ、デザインに基づき彫り上げて原型を作り、石膏(せっこう)で型取りをします。その型に練り上げた粘土を押しつけ型に張り付け焼き上げます。窯から出した後、彩色する前に下地作りをし、「毛描き」を行い、最後に面相描きをします。完成までには約20日~60日かかります。