博多織
鎌倉時代、博多商人が僧侶とともに宋の時代の中国に渡り、織物技術を持ち帰ったのが始まりです。
江戸時代になると、現在の福岡県の大部分にあたる筑前国の領主であった黒田長政が博多織を毎年幕府に献上したことから「献上博多」と呼ばれました。
概要
工芸品名 |
博多織 |
よみがな |
はかたおり |
工芸品の分類 |
織りもの |
主な製品 |
帯、着尺、ネクタイなど小物 |
主要製造地域 |
福岡市、佐賀県 |
指定年月日 |
昭和51年6月14日 |
特徴
「献上博多」に代表される平織(ひらおり)は優美華麗なあでやかさを、紋織(もんおり)は繊細緻密な織柄と見事な色合いを見せています。博多帯は締めやすく、締める時の「キュッキュッ」という絹鳴りは博多織ならではのものです。
作り方
糸は先染めで、手機、力織機で製織します。絵柄は予め織物設計のときに決められ、この設計に従い、経糸を綜絖(そうこう)に引き込み、次に筬(おさ)通しを行います。そして、この経糸に緯糸を組み合わせて博多織を作ります。