波佐見焼

波佐見焼
16世紀末に、大村藩主が、豊臣秀吉の朝鮮出兵に参加し、帰国する時に連れてきた朝鮮の陶工によって始められたとされています。
江戸時代の初期には磁器が焼かれるようになり、茶碗や皿の他、徳利等の日用品が生産されました。中でも厚手の染付の茶碗は、大阪の船着場で船上の人々に酒や食事を売る食器として使われ、「くらわんか碗」として良く知られていました。

概要

工芸品名 波佐見焼
よみがな はさみやき
工芸品の分類 陶磁器
主な製品 和飲食器
主要製造地域 東彼杵郡波佐見町、川棚町、東彼杵町
指定年月日 昭和53年2月6日

特徴

透けるような白磁の美しさと、青い呉須(ごす)で絵付けされた染付の、繊細で深い味わいが特徴です。また時代の変化に合わせて改良して作り続けてきことから、伝統的なものからモダンなものまで、幅広い製品があります。価格も手頃です。

作り方

原料には天草地方の陶石を使用し、手ろくろ、手ひねり、型打ち、袋流し等の技法で形を作った後、約900度で素焼します。その後、高温で発色する下絵具で絵付けし、釉薬(ゆうやく)に浸し、約1300度で本焼をします。また、上絵付けする製品は、さらに低い温度で溶ける上絵具で釉薬の上から絵を描き、約700~800度で焼いて上絵具を定着させます。