井波彫刻

井波彫刻
極めて高い技術を持っていた井波の大工が、18世紀の中頃に焼失した寺の本堂を建て直した時、京都から派遣された御用彫刻師に彫刻の技術を伝えられたのが始まりとされています。
初期の頃は大工と彫刻を兼業し、寺院彫刻が仕事の大半を占めていました。明治時代になると彫刻を専業とするようになり、住宅欄間等の一般向けの製品が考え出されました。

概要

工芸品名 井波彫刻
よみがな いなみちょうこく
工芸品の分類 木工品・竹工品
主な製品 欄間、天神様・獅子頭等の置物、衝立、パネル
主要製造地域 砺波市、南砺市
指定年月日 昭和50年5月10日

特徴

クスノキ・ケヤキ・キリの木を材料として、風景、花鳥、人物等を題材に、両面から「透かし深彫り」を施します。200本以上のノミや彫刻刀を駆使する高度な技術を持つ伝統的な木彫刻です。

作り方

欄間の場合、原木を数カ月以上乾燥させた製材を用います。図案作成から木材に絵付けし、荒落とし、荒彫り、仕上彫り、枠付けを経て駄目直しの調整をして完成します。