石見焼

石見焼
江戸時代中期に、地元の職人が、現在の山口県の陶工より製陶法を習い、石見焼の片口や徳利等の小さな製品が作られるようになりました。
その約20年後には、現在の岡山県の備前から水かめのような大きな陶器製品が伝えられたと言われています。

概要

工芸品名 石見焼
よみがな いわみやき
工芸品の分類 陶磁器
主な製品 水かめ、すり鉢、炊事用品
主要製造地域 江津市、浜田市、益田市、大田市、鹿足郡津和野町
指定年月日 平成6年4月4日

特徴

磁器に近い粘土を使い、鉄を含む地元の石を使った茶褐色の釉薬(ゆうやく)や、アルカリを含む石を使った透明な釉薬を用いた製品が主力です。この透明釉は、完全燃焼した炎で焼くと黄土色を、不完全燃焼した炎で焼くと青色になります。

作り方

石見地方で採れる陶土を使用します。この土を水に入れて泥水にし、粘土として使うものと不要なものとにより分けます。より分けた泥を乾燥させて粘土を作り、ろくろ、たたら等の技法で形を作ります。形になったものは日陰で乾燥させ1,300度の高温で焼き上げます。