岩谷堂簞笥

岩谷堂簞笥
岩谷堂簞笥の始まりは18世紀末に遡ります。当時の岩谷堂城主が家臣に車付箪笥や長持等の木工家具の商品化を研究させたのが始まりとされています。
現在の江刺市にあたる岩谷堂は、平安時代末期に平泉文化を築いた奥州藤原氏の初代清衡が、平泉に移るまでの約30年間、本拠地としていたこともあり、鋳金や木工等の伝統が古くからありました。

概要

工芸品名 岩谷堂簞笥
よみがな いわやどうたんす
工芸品の分類 木工品・竹工品

特徴

ケヤキやキリ等の木を素材とし、漆塗りの上に、手打ち手彫りで作られた堅牢で優美な金具が取り付けられています。金庫の役目をするために、鍵のかかる金具が使われます。重厚で伝統的な和箪笥です。

作り方

自然乾燥後、さらに人工的に乾燥させた無垢板(むくいた)を使用します。箪笥の組み立てには、厚さ18mm以上の板を使います。組み立て後、拭き漆塗と木地呂塗(きじろぬり)の技法で板の表面を加工し、手打ち金具を取りつけます。