樺細工
樺細工は、18世紀末に、佐竹北家により、秋田県北部の阿仁地方から角館に技法が伝えられたのが始まりとされています。
佐竹北家の城主に手厚く保護を受けた樺細工は、下級武士の副業として広まりました。明治時代に入ると、禄を失った武士が、収入を得るために本格的に取り組んだことで、今日の原型と言える作品が作られるようになりました。
概要
工芸品名 |
樺細工 |
よみがな |
かばざいく |
工芸品の分類 |
木工品・竹工品 |
主な製品 |
茶筒 |
主要製造地域 |
仙北市 |
指定年月日 |
昭和51年2月26日 |
特徴
ヤマザクラの木の皮を用いて作られる、国内では他に見ることのできないものです。木の皮の種類には、あめ皮、ちらし皮、ひび皮等12種類程あり、用途に応じて使い分けられています。仕上げられた作品に同一のものはありません。
作り方
ヤマザクラの木の皮を削り、木地の表面に貼ったものや、木の皮だけを何層も貼り重ねたものを彫刻し、磨いて仕上げます。