勝山竹細工
勝山竹細工は19世紀の初頭に始まり、江戸時代末期には産地としての形が整っていたと言えます。
主な製品である「そうけ」「めしぞうけ」に関連するものとして、江戸時代末期に作られたと思われる「張そうき」と呼ばれる竹籠が現在まで伝えられています。
概要
工芸品名 |
勝山竹細工 |
よみがな |
かつやまたけざいく |
工芸品の分類 |
木工品・竹工品 |
主な製品 |
そうけ、めしぞうけ、米あげぞうけ、パン籠、盛籠、花器、壁掛け |
主要製造地域 |
真庭市 |
指定年月日 |
昭和54年8月3日 |
特徴
一貫して実用工芸品本位に製作を続けています。製品は素朴な中にも存在感があり、使いやすさと丈夫さには定評があります。竹という素材の持つ味から、和洋の食卓に利用できる活用性の広さがあります。
作り方
材料はマダケという竹です。晒(さら)しも皮剥(は)ぎも行わずに使用します。工程は、こしらえ工程と編み・総仕上げ工程に大きく分けられます。こしらえ工程では、製品の種類や大きさ、製品に使用する部分に応じて、「寸竹(すんたけ)」で寸法取りし、水を付けたワラでこすって汚れを落とし、用途に応じて伝統的な技法で「削り」「割り」を行います。編み・総仕上げ工程では、製品別に「輪作り」「ござ目編み」等の技法で仕上げます。