川尻筆

川尻筆
産地と筆の関わりは、19世紀前半に菊谷三蔵が摂州有馬(現在の兵庫県)から筆を仕入れ、寺子屋な どで販売したのが始まりと言われています。 また、筆の商売で成功の後、村人に筆の製造が農閑期の副業に有利なことを説き、19世紀半ば、上野 八重吉が作ったのが、筆製造の始まりとされています。その後、何人かの業者が続き、「川尻筆」として の産地形成をなし、その名を全国に知られるようになりました。 職人が一貫制作する川尻筆は、その品質、完成度の高さから多くの作家に愛されています。

概要

工芸品名 川尻筆
よみがな かわじりふで
工芸品の分類 文具
主な製品 書道用筆
主要製造地域 呉市
指定年月日 平成16年8月31日

特徴

穂首製作工程、軸製作工程、完成工程の3つの工程に分けられますが、いずれの工程も古くからの技法によって1本1本手作業で進められ、それぞれ複雑な工夫と気配りを経て丹念に仕上げられます。 原材料は主に、穂首に獣毛、軸には竹や木を使用していますが、獣毛は川尻筆が製造され始めた頃から現在まで用いられ続けています。

作り方

穂首製作工程、軸製作工程、完成工程の3つの工程に分けられますが、いずれの工程も古くからの技法によって1本1本手作業で進められ、それぞれ複雑な工夫と気配りを経て丹念に仕上げられます。 原材料は主に、穂首に獣毛、軸には竹や木を使用していますが、獣毛は川尻筆が製造され始めた頃から現在まで用いられ続けています。
川尻筆の作り方