甲州印伝

甲州印伝
江戸時代末期に、現在の山梨県の甲府市にあたる地域を中心にして産地が形成されました。
江戸時代後期に書かれた「東海道中膝栗毛」という滑稽本の中には「腰に下げたる、印伝の巾着(きんちゃく)を出だし、見せる」といった記述があり、当時から甲州印伝が、財布や巾着等の袋物として人々の間で親しまれていたことがわかります。

概要

工芸品名 甲州印伝
よみがな こうしゅういんでん
工芸品の分類 その他の工芸品
主な製品 印鑑入れ、財布、袋物、ハンドバック
主要製造地域 甲府市、甲斐市、西八代郡市川三郷町
指定年月日 昭和62年4月18日

特徴

漆模様付けされた、柔らかく丈夫で軽い鹿の皮で出来た袋物は、使い込むほど手に馴染み、愛着が増します。

作り方

大別して2つの方法があります。1. 染色工程のあと、傷が付かないように気を付けながら、必要な大きさに切った鹿革に型紙を用いて漆模様付けして袋物にする。 2. 焼きゴテで表面処理された鹿革をタイコに巻き、ワラの煙でふすべ模様付けして袋物にする。