久米島紬

久米島紬
14世紀頃、南方貿易によりインドをルーツとする製織法が伝えられました。
また、中国から養蚕の技法等を習い、島民に教えたのが織物の始まりと伝えられ、日本の紬の発祥の地と言われています。江戸時代初期から明治時代の後半までは、人頭税として紬織物を代納していました。

概要

工芸品名 久米島紬
よみがな くめじまつむぎ
工芸品の分類 織りもの
主な製品 着物地、洋装、帯、テーブルクロス、のれん、小物類
主要製造地域 島尻郡久米島町
指定年月日 昭和50年2月17日

特徴

地色が渋いので、帯を変えれば親子2代でも3代でも着用できます。現在は夏久米島織も商品になっています。紡ぎ糸の持つしなやかな風合と植物染料と泥染めによる深いこげ茶色の色合いは、身に着ける人の体をすんなりと包み、その人の肌の色を白く写します。

作り方

蚕から取った絹真綿を紡いだ糸を原料とし、染色は草木、テカチ、グールー、琉球柿等で染めます。すべて手技で、手織りによるものです。手投げ杼(ひ)による手織ですので二本のふみ木を上下することによって一本一本が丁寧に合わされ、独特の絣模様が出来上がります。