京仏具

京仏具
京都における仏具は、平安仏教を特色付けた最澄、空海の時代の8世紀頃に、その製作が始められたと考えられます。
11世紀初頭には仏師・定朝が七条に「仏所」を設け、仏具作りの職人を集めましたが、これが本格的な仏具の歴史の始まりと言えます。
京仏具には、寺院用仏具と家庭用仏具の2つの分野があります。仏具は木製の仏具・金属製の仏具・木彫仏・仏画軸に分けることができます。その種類は1,500~1,600種類に及び、いずれも手作りの一品生産です。

概要

工芸品名 京仏具
よみがな きょうぶつぐ
工芸品の分類 仏壇・仏具
主な製品 木製仏具、金属製仏具、木彫仏、仏画軸
主要製造地域 京都市、宇治市、亀岡市、城陽市、向日市、長岡京市、木津川市、南丹市
指定年月日 昭和51年2月26日

特徴

各宗派のもととなる総本山が100以上、3,000余りの寺々や数多くの国宝・文化財に囲まれた環境の中で発展して来た京都の仏具作りは、その多彩で高度な分業の技術を集めた技と心の結晶とも言えるものです。各宗派にはそれぞれのデザインや特別な仕様があります。

作り方

京仏具には、寺院用仏具と家庭用仏具の2つの分野があります。仏具は木製の仏具・金属製の仏具・木彫仏・仏画軸に分けることができます。その種類は1,500~1,600種類に及び、いずれも手作りの一品生産です。大きく分けると木地、木彫、漆塗、蒔絵彩色、箔押し、飾り金具、金属工芸、仏像彫刻があり、さらに分業化され、それぞれの部分品を専門的に加工しています。