京くみひも
縄文時代の暮らしでは、撚(よ)りひもや簡単なくみひもが使われていました。
京くみひもの始まりは平安時代と伝えられています。鎌倉時代に入って武具に使うことが増え、実用的なくみひも作りの技術が発達しました。江戸時代には羽織紐が量産されるようになりました。
概要
工芸品名 |
京くみひも |
よみがな |
きょうくみひも |
工芸品の分類 |
足袋・組みひも・刺繍 |
主な製品 |
和装飾用、帯締め、羽織紐(ひも)、和洋服飾品 |
主要製造地域 |
京都市、宇治市 |
指定年月日 |
昭和51年12月15日 |
特徴
くみひもは千年以上も前から利用されており、神社や寺、衣服、鎧兜、刀の下緒等あらゆるものに使われています。用途に応じた組み方があり、その数は3,500種類にも及んでいます。明治時代以後は和装小物の帯締めとして使われてきました。
作り方
京くみひもは、糸割り、糸合わせ、経尺等の準備工程、組工程、房付け、湯のし等の工程を経て仕上げられます。主要工程である組工程では、丸台、角台、高台、籠打台、綾竹台、内記台を用いて手作業によって組み上げられます。