宮古上布

宮古上布
今から400年前、琉球の貢物を載せた船が台風に遭い、沈没しそうになったところに、ちょうど乗り合わせていた宮古島の男が、勇敢に海に飛び込み、船の壊れた所を直して、乗組員全員の命を救いました。
琉球王がこの功績を称えてその男を問切坊主としたところ、その妻は喜び、心を込めて布を織り王に献上しました。これが宮古上布の始まりだと伝えられています。

概要

工芸品名 宮古上布
よみがな みやこじょうふ
工芸品の分類 織りもの
主な製品 着物地
主要製造地域 宮古島市・宮古郡多良間村
指定年月日 昭和50年2月17日

特徴

麻織物ですが、糸は細く、絣模様は精緻で、織り上げた布はロウを引いたように滑らかです。通気性に富み、三代物と言われるほど丈夫で長持ちします。

作り方

苧麻(ちょま)という種類の麻をとり、表皮から繊維を取り出し、糸を紡(つむ)ぎ、糸車で撚(よ)りをかけます。図案を作成し絣締を行います。琉球藍で染め、2~3カ月かけて織り上げ、砧打ち(きぬたうち)し、艶出しをして仕上げます。