都城大弓
質実剛健、実践性に優れた薩摩弓の流れを汲む都城大弓は、製作工程が200以上もあり、その全てを一人の弓師が手仕事で仕上げています。時代の流れとともに竹弓の曲線の美しさや次代に引き継ぐべき伝統工芸品として価値が注目され競技用の弓でありながら平成6年に国の伝統的工芸品の指定を受けています。現在、楠見蔵吉、南﨑寿宝、小倉紫峯、横山黎明の4名の伝統工芸士が雄大な霧島山の麓で、伝統技術を継承しています。
概要
工芸品名 |
都城大弓 |
よみがな |
みやこのじょうだいきゅう |
工芸品の分類 |
木工品・竹工品 |
主な製品 |
弓道具 |
主要製造地域 |
都城市、北諸県郡三股町 |
指定年月日 |
平成6年4月4日 |
特徴
弓は外側に7つ、内側に6つの節で構成され、形が決められます。弓の形は弓作りの職人によって異なりますが、上下の重さが釣り合っていて、弓を射るときの弓返りのときの重量の配分と重心を考えた弓が、良い弓です。
作り方
マダケとハゼで出来た弓芯を2枚の弓竹で挟み、額木(ひたいぎ)、関板をつけて接着したものをロープで巻き、クサビで締め付けながら、半円状に反りを付けて打ち上げます。張り台にかけた後、足で踏んで弓型を整えていきます。