七尾仏壇
古文書等には、蒔絵道具や金粉、切金道具、金銀箔等仏壇作りに関係のある言葉が、書かれていました。
また、七尾の町には塗師(ぬし)町という町名が江戸時代からあり、大勢の塗師がいたと思われます。
これらのことから七尾仏壇は、17世紀半ば頃から生産されていたと考えることができます。現在まで残っている仏壇の中で最も古いものは江戸時代中期のものです。
概要
工芸品名 |
七尾仏壇 |
よみがな |
ななおぶつだん |
工芸品の分類 |
仏壇・仏具 |
主な製品 |
仏壇、みこし、宗教用具 |
主要製造地域 |
七尾市、鹿児郡中能登町 |
指定年月日 |
昭和53年7月22日 |
特徴
七尾仏壇は、長い歴史をもつ七尾の文化を表している芸術品です。現代では数少ない完全な職人による温かみのある手作り仏壇で、堅牢で荘厳華麗な作りです。
作り方
材料には、狂いが少なく長持ちする能登アテ、能登ヒバの木が使われます。製品は状態の悪い道での運搬に耐えられるように、堅牢に仕上げてあります。本体はすべてほぞ組で、塗り加工は「錆(さび)仕立」で上質な漆を使用し、金具はすべて手打ちで仕上げてあります。