奈良筆
奈良の筆作りの歴史は、今から1200年程前、空海が唐に渡った時に筆作りの方法を極め、日本に帰った後その技法を大和国の住人に伝えたことに始まります。
明治時代以後は、学校教育の制度とともに全国で使用されるようになり、今日に至っています。
概要
工芸品名 |
奈良筆 |
よみがな |
ならふで |
工芸品の分類 |
文具 |
主な製品 |
書道用筆 |
主要製造地域 |
大和郡山市 |
指定年月日 |
昭和52年10月14日 |
特徴
ヒツジ、ウマ、シカ、タヌキ、イタチ、テン、ウサギ、リス等、十数種類の動物の毛が筆の原材料として使用されます。弾力、強弱、長短等千差万別な毛質を巧みに組み合わせて作ります。
作り方
筆に応じて、原料となる毛をより分け、灰でもみ、毛を寄せます。水に浸し、形を作り、混ぜ合わせ、芯を作り、上毛(うわげ)を巻きます。乾いたら麻糸で根元を焼き締めて穂首の出来上がりです。軸に入れ、接着剤を付け、銘を刻んで完成です。