新潟漆器
江戸時代の初めに他の産地から漆塗り技術が伝わり、寛永15年(1638年)に現在の古町に椀店と呼ばれる塗り物の専売地域が定められて、保護政策がとられました。
文政2年(1819年)の文書には塗師職人の名称を見ることができます。新潟は北前船の寄港地として物資や文化の集散地でしたので、漆器作りもさまざまな地方からの多彩な技法が発展しました。
概要
工芸品名 |
新潟漆器 |
よみがな |
にいがたしっき |
工芸品の分類 |
うるしの器 |
主な製品 |
盆、箱、座卓類、花器、茶器 |
主要製造地域 |
新潟市、加茂市 |
指定年月日 |
平成15年3月17日 |
特徴
花塗、石目塗、磯草塗、錦塗、竹塗などの多彩な塗りが特徴で、中でも竹塗は、下地の際に錆で竹の節等を作り、その上に色漆で竹の肌や模様をつけるという他の産地では見られない塗りです。
作り方
美しく丈夫な漆器を作るためには、まず木地を充分に乾燥させてから、木地作りを行います。出来上がった木地は、全体を丈夫にするための下地づけから始まり、中塗り、上塗りと塗師の手によって、何度も漆が塗り重ねられます。