小千谷縮

小千谷縮
小千谷における麻織物の歴史は古く、縄文時代後期と思われる土器に布目のあとが残されています。
小千谷の気候にあった麻織物は評価が高く、将軍へ献上されていました。
江戸時代前期には、夏の衣料向けの改良が考えられ、緯糸に強い撚(よ)りをかけることで、織り上げたものに仕上げの工程で涼感を出す独特のシボと呼ばれるしわを出すことに成功しました。昔ながらの技術・技法で作られる小千谷縮は昭和30年に国の重要無形文化財に指定されています。

概要

工芸品名 小千谷縮
よみがな おぢやちぢみ
工芸品の分類 織りもの
主な製品 着物地、洋服、室内インテリア
主要製造地域 長岡市、小千谷市、十日町市
指定年月日 昭和50年9月4日

特徴

小千谷縮は、苧麻(ちょま)と言われる麻の繊維から作られており、水分を吸いやすく、吸い込んだ水分を良く発散させるため、すぐ乾燥します。その上、小千谷縮独特のシボを作っているため、肌にベタつかず夏の着物として快適です。

作り方

苧麻の繊維を紡(つむ)いで糸を作り、小千谷縮の特徴であるシボを出すために緯糸に強い撚(よ)りをかけます。絣模様は織る前の糸に絣付けという柄付けを行い、織りながら柄を合わせていきます。織り上がった布に仕上げの工程でシボを出します。