岡崎石工品

岡崎石工品
始まりは室町時代後期に遡ります。その後、安土桃山時代には、現在の愛知県にあった岡崎城主が、城下町の整備のため河内、和泉の石工を招き、石垣や堀を造らせました。
この石工たちが、その技術・技法に磨きをかけ春日型灯籠、六角雪見型等岡崎石工品の原型を作りました。19世紀の初めに29軒だった石屋は、19世紀の終わりには約50軒に増え、戦前、最盛期には350軒を数えましたが、最近は減少しつつあります。

概要

工芸品名 岡崎石工品
よみがな おかざきせっこうひん
工芸品の分類 石工品
主な製品 灯籠、多重塔、鉢物
主要製造地域 岡崎市
指定年月日 昭和54年8月3日

特徴

主な製品である石灯籠は、単純な美しさを持つ直線や曲線が、交差することによってさらに色々な線と面を構成しています。高度な手法を使った飾り付けの彫刻は、石工品に繊細さと優美さを与えています。

作り方

立灯籠は、岡崎花崗岩(かこうがん)を原料とします。彫りを変化させる部分の境界線を原石に描く「墨出し」は、差曲(さしがね)を用いて行い、こやすけ、のみ、叩き、びしゃん、小べら等の道具を使って仕上げ、下から地輪、柱、受、火袋、笠、玉とのせ上げて据え付けます。