大阪仏壇

大阪仏壇
聖徳太子が四天王寺を建てた際、朝鮮半島の百済から技術者を呼び寄せ大阪に住まわせたことから、仏壇、仏具の産地が形成されたと言われています。その後、仏教が広まるのとともに、大阪独特の優れた製作技術・技法も府下一円に広まりました。
仏壇の原形は、農人橋のお祓橋(はらいはし)の仏師が考案し、ほぞ組みに仕上げ、扉、障子を付け、移動に便利な型になっており、現在まで受け継がれています。

概要

工芸品名 大阪仏壇
よみがな おおさかぶつだん
工芸品の分類 仏壇・仏具
主な製品 仏壇
主要製造地域 大阪市、八尾市、東大阪市、堺市、岸和田市他
指定年月日 昭和57年11月1日

特徴

大阪仏壇は各宗派用にそれぞれ違った型の仏壇を製作しています。また、内部上段の前面には、高蒔絵(たかまきえ)の技法により段金具を打ち付けたように見せ、金具による木地の損傷を防ぐ工夫を凝らしています。 金箔を押した柱や彫刻の表面には優美な彩色を施しています。この他、扉前面の飾り金具八双(はっそう)に各宗派の違いを出しているのが特徴です。

作り方

大阪仏壇は、マツ・スギ・ヒノキ等の木材を用いて、漆塗、箔置きした仏壇で、11の工程を分業して製作されます。木地・宮殿(くうでん)・須弥檀(しゅみだん)・飾り金具等に各宗派の違いを反映させています。