大阪唐木指物
唐木製品は、奈良時代の遣唐使によって持ち帰られました。珍しい木が使われていたため、この木を唐の木、唐木と呼んだことが唐木指物のいわれです。
江戸時代に入ると唐木材はすべて長崎に運び込まれ、大阪の薬種問屋がこれを引き受けていました。大阪の唐木製品は手作りで、伝統的な技術・技法を用いて、現在の生活様式に合うように工夫、改良されています。
概要
工芸品名 |
大阪唐木指物 |
よみがな |
おおさかからきさしもの |
工芸品の分類 |
木工品・竹工品 |
主な製品 |
棚、机、台、箱物 |
主要製造地域 |
大阪市他、兵庫県/姫路市他、奈良県/奈良市他、和歌山県/有田市、福井県/越前市 |
指定年月日 |
昭和52年10月14日 |
特徴
シタン、コクタン等の唐木を素材とし、飾棚、茶棚等を始め、座敷机、花台等の机類が主に作られ、堅牢さと落ち着いた雰囲気には定評があります。
作り方
材料はシタン、コクタン、カリン等の唐木を4、5年屋外で乾燥させ、加工は、ほとんど手作業で行います。接合部分は、色々な種類の組手という方法で合わせ、釘やネジ等は一切使用しません。仕上げは精製生漆による「拭き込み仕上げ」をしたあと、砥の粉を用いて磨き上げます。