大阪欄間

大阪欄間
大阪欄間の始まりは17世紀初期で、大阪府内の聖神社や四天王寺等にその伝統技法のもととなる技術がみられます。
その後、江戸時代中期には商家を中心とした一般の住宅の茶の間、客間等の鴨居(かもい)の上に、光を取り入れたり風通しを良くするという実用性と、品格を表すための室内装飾として取り付けられました。

概要

工芸品名 大阪欄間
よみがな おおさからんま
工芸品の分類 木工品・竹工品
主な製品 欄間、衝立(ついたて)、彫刻額
主要製造地域 大阪市、岸和田市、吹田市、貝塚市、枚方市、茨木市、松原市、摂津市、東大阪市、豊能郡能勢町
指定年月日 昭和50年9月4日

特徴

大阪欄間には屋久杉の木目を生かした絵画調の「彫刻欄間」、キリの肌と透かし模様が調和した「透彫(すかしぼり)欄間」、模様を表した「筬(おさ)」、「組子(くみこ)欄間」、特異な「抜(ぬき)欄間」があり、日本家屋にふさわしい、装飾と空気交換の機能性を備えています。

作り方

スギ、キリ、ヒノキの木を原材料とし、天然乾燥してから必要な大きさを切り出し、下絵を描く場合には、筆を用いて直接描き、図案の通り挽(ひ)きくりをします。彫りは立体彫りにより、仕上げは「いぼたろう」という蝋(ろう)で磨いて仕上げます。