大内塗

大内塗
大内塗は、室町時代に現在の山口県のあたりで力のあった大内氏が、朝鮮や明時代の中国との貿易を進めるにあたって、重要な輸出品として奨励したのが始まりと言われてます。
その後、貿易は途絶えてしまいましたが、その技術は、江戸時代以後にも引き継がれ現在に至っています。

概要

工芸品名 大内塗
よみがな おおうちぬり
工芸品の分類 うるしの器
主な製品 丸盆、銘々皿、茶托(ちゃたく)、人形
主要製造地域 山口市、萩市
指定年月日 平成1年4月11日

特徴

西の京都とうたわれた山口の昔を今に伝える大内塗は、渋い大内朱の地塗りの上に、黄緑色の彩漆(いろうるし)で秋の草を描き、雲の形を描き入れ、家紋(の大内菱)を金箔で貼り付けた独特の文様が特徴です。

作り方

木地、下地、塗り、加飾の4工程に大きく分けることが出来ます。木地にはクロガネモチ、ミズメ、ヒノキ、ケヤキ等の天然の木を使います。特に大内椀の加飾は、渋下地に弁柄漆(べんがらうるし)の花塗(はなぬり)を施した上に、金箔貼りと漆絵の技法が使われています。