尾張七宝
尾張七宝の起こりは、江戸時代後期に、現在の名古屋市を中心とした地域にあたる尾張の梶常吉(かじつねきち)が作ったのが始まりとされ、常吉によって技術・技法が確立されました。
尾張七宝として確認できる作品としては、天保4年(1833年)の梶常吉作による七宝ぐい呑みが最も古いものとされています。
概要
工芸品名 |
尾張七宝 |
よみがな |
おわりしっぽう |
工芸品の分類 |
その他の工芸品 |
主な製品 |
花瓶、香炉、額、飾皿、宝石箱等 |
主要製造地域 |
名古屋市、あま市、清須市 |
指定年月日 |
平成7年4月5日 |
特徴
焼き物といえば、一般に陶器のようなものと思われがちですが、尾張七宝は素地に金属を用い、その表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を施し、花鳥風月、風景等の図柄をあしらったところに特徴があります。
作り方
製造工程は、図案作成、素地作り、下絵描き、模様付け、施釉、焼成からなり、手作業により細部にまでこだわった製品が作られています。