三条仏壇
三条地方は「仏都三条」と言われるほど仏教の盛んな土地で、江戸時代中期には、北陸第一と言われる堂宇伽藍(どうがらん)を持つ寺院が建てられました。
造営に際しては、京都から呼び寄せた宮大工、指物師、飾り金具師(かざりかなぐし)の指揮、指導のもとに、地元三条の職人が多数参加しました。
その後、この寺院を中心とする浄土真宗が人々へ広まるのと同時に、この地域で仏壇の製造が始まりました。現在の産地としての土台は、この江戸時代中期に確立されました。
概要
工芸品名 |
三条仏壇 |
よみがな |
さんじょうぶつだん |
工芸品の分類 |
仏壇・仏具 |
主な製品 |
金仏壇、宗教用具 |
主要製造地域 |
新潟市、三条市、燕市 |
指定年月日 |
昭和55年10月16日 |
特徴
寺院宮殿の造りを手本として重んじた正統的な宮殿(くうでん)造り、格調高い本漆塗、金箔押し、優れた飾り金具には定評があります。
作り方
仏壇木地を製作し、彫刻を完成させた後、ほぞ組という組みの方法で組み立てた木地を解体して、堅地下地の加工を施し、各種の漆を塗り乾燥させます。乾燥した後に金粉、金箔を張り蒔絵を施して、各部分に金具を取り付け組み立てて完成させます。