三線

三線
三線は、沖縄県那覇市等において生産されている楽器です。琉球王国時代に中国よりその原型が持ち込まれ、宮廷楽器として発展。その後庶民へも広く普及していき、現在は世界遺産に登録された組踊や琉球歌劇、民謡、ポップスなど様々な音楽シーンにおいて欠かせない楽器となっています。

概要

工芸品名 三線
よみがな さんしん
工芸品の分類 その他の工芸品
主要製造地域 那覇市、宜野湾市、浦添市、糸満市、沖縄市、豊見城市、うるま市、南城市、中城郡読谷村、島尻郡南風原町、島尻郡久米島町、島尻郡八重瀬町、八重山郡竹富町
指定年月日 平成30年11月7日

特徴

三線は棹、胴、糸巻きから成り立ち、棹の形状によって型がきまり、代表的な7つの型は、それを生み出した琉球王国時代の名工の名前が付けられています。
三線作りには繊細な職人技が求められ、原木選びから数十年かけて仕上げることも珍しくありません。

作り方

三線には7つの型があり、型に応じて各部位の寸法が異なります。棹の型を決め、材を裁断しヤスリがけを行い、棹の形が出来たら漆を塗り棹が完成します。胴は木枠に蛇皮を釘で固定して形成、皮を胴の表裏の2回に分けて張り作業を行います。棹、胴が完成したら、棹に糸巻きを取り付け、胴に差し込む「部当て」という作業は三線の音色に大きく影響するため丁寧に調整します。歌口・胴巻き・糸掛け・絃をつけ、駒を立てて完成です。