首里織
14~15世紀の琉球王国は、東南アジアや中国と盛んに交易を行い、その交流により織の技術を学びました。その後幾百年の年月を積み重ね、沖縄の気候風土に育まれた、様々な個性を持つ琉球織物が生み出されました。
その中でも、首里王府の城下町として栄えた首里では、王府の貴族、士族用に色・柄ともに究極まで追求された、格調の高い、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。
概要
工芸品名 |
首里織 |
よみがな |
しゅりおり |
工芸品の分類 |
織りもの |
主な製品 |
着物地、帯、テーブルセンター |
主要製造地域 |
那覇市、中頭郡西原町、島尻郡南風原町 |
指定年月日 |
昭和58年4月27日 |
特徴
織から絣に至るまで、多彩に織られるのが、首里織の特徴です。その中でも特に、花倉織(はなくらおり)や道屯織(どうとんおり)は、王家、貴族専用とされ、首里でしか織られませんでした。
作り方
原材料は絹糸を中心に、木綿糸、麻糸等の天然繊維を用い、染料は琉球藍、フクギ、テカチ、シブキ、グールー等の植物染料及び化学染料を用いて、首里絣、首里花織、首里道屯織、首里花倉織、首里ミンサー等の伝統的な織物が織られました。