高岡銅器
高岡銅器は、江戸時代の初め、加賀前田藩が、鋳物の発祥地である河内丹南の技術を持った7人の鋳物職人を招いて鋳物工場を開設したことに始まります。
高岡鋼器は花器、仏具等の鋳物に彫金を施す「唐金鋳物(からかねいもの)」を作り出したことにより発達しました。明治時代には、パリ万国博覧会に出品されたことから世界でも知られるようになり、全国の生産量の9割を占めるまでに至っています。
概要
工芸品名 |
高岡銅器 |
よみがな |
たかおかどうき |
工芸品の分類 |
金工品 |
主な製品 |
花器、香炉、ブックエンド、文鎮、パネル、置時計、壁面レリーフ、照明器具 |
主要製造地域 |
高岡市 |
指定年月日 |
昭和50年2月17日 |
特徴
商品の種類や表現意図により13種類の工法があります。色々な工法を駆使して鋳造、加工された製品は、卓上置物から花器、香炉、パネル、ブロンズ像、大仏にまで及んでいます。
作り方
製造工程は、鋳造と加工に分かれています。鋳造は、金属が溶けて液状になることを利用して成形する方法で、高温で溶かした金属を鋳型に注ぎ込み、冷ました後型から取り出し、彫金や着色等の加工を施して完成させます。鋳造の方法には、伝統的工芸品として指定された焼型、双型、蝋(ろう)型の他にも色々あります。