八重山ミンサー
アフガニスタンから中国を経て伝わり、王府時代の16世紀初め頃、木綿布(ミンサー)の使用が記されていることから、
この頃すでに八重山地方でミンサーが織られていたと考えられています。また、八重山ミンサーの名前は綿(ミン)のせまい帯(サー)からきたと言われています。通い婚の時代に女性から意中の男性に贈る習わしがあり、5つ4つの模様は「いつの世までも変わらぬ愛を誓った物」と言われています。
概要
工芸品名 |
八重山ミンサー |
よみがな |
やえやまみんさー |
工芸品の分類 |
織りもの |
主な製品 |
男物帯、女帯、ネクタイ、小物 |
主要製造地域 |
石垣市、八重山郡竹富町 |
指定年月日 |
平成1年4月11日 |
特徴
起源は17世紀以前。語源は定かではないが、木綿の狭い帯「綿狭帯」が「ミンサー」となったとされている。絣は手括りで、藍の先染めのたて畝織。5つの絣と4つの絣が交互に配され、「いつの世までも末永く」の意味をもった男性用の帯。
作り方
絣は手括(くく)りで、先染めのたてうね織、緯糸の打ち込みには手投げ杼(ひ)または刀杼を用いて織ります。