八女福島仏壇

八女福島仏壇
八女福島仏壇の始まりには次のような話が残されています。江戸時代中期、一人の指物大工が、ある夜、荘厳華美な仏閣の夢を見て思い立ち、同業者に協力を求めて仏壇製造を志したというものです。
実際に製造技術が確立されたのは、もう少し後の19世紀半ば頃で、これが九州での仏壇製造の源となっています。江戸時代末期には仕上師18人、金具師14人、彫刻師7人、仏師7人、木地師10人を数えるほどに発展しました。

概要

工芸品名 八女福島仏壇
よみがな やめふくしまぶつだん
工芸品の分類 仏壇・仏具
主な製品 金仏壇
主要製造地域 八女市、久留米市、筑後市、みやま市、八女郡広川町
指定年月日 昭和52年3月30日

特徴

品質や八女福島仏壇の持ち味を保つために、材料は、江戸時代以前から伝統的に使用されてきたものを用い、ほとんどが手作りです。全体的に金箔が施され、仏壇の特徴を生かしています。

作り方

工程は、彫刻加工、金具加工、塗装加工、蒔絵加工と総組立に分けられ、その工程数は80余りにのぼります。木地、宮殿(くうでん)、彫刻の木工部門の一部を除いて、ほとんどが手加工です。