読谷山花織
花織独特のデザインから、南方から渡って来たものと考えられていますが、その時期は不明です。
しかし朝鮮への贈り物や、ジャワから琉球王国への贈り物として記録が見られるとこらから、15世紀には生産されていたと見られます。当時は琉球王朝のための御用布として、読谷住民以外の一般の人々は着用できなかったと伝えられています。
概要
工芸品名 |
読谷山花織 |
よみがな |
ゆんたんざはなうい |
工芸品の分類 |
織りもの |
主な製品 |
着物地、テーブルセンター、帯 |
主要製造地域 |
中頭郡読谷村 |
指定年月日 |
昭和51年6月2日 |
特徴
可憐で細やかな花模様を色糸で浮かせ、これに絣の風合いをあしらった南国情緒あふれる織物です。模様には、綜絖花(そうこうはな)、手花(てばな)、絣等があり、反物では綜絖花と絣、帯地と手巾(ていさじ)では綜絖花と手花と絣というように、製品によって組み合わせが変わります。
作り方
緯糸の打ち込みには手投げ杼(ひ)を使い、紋織は花綜絖または縫取り杼を用います。絣糸は手括(くく)りで染料には琉球藍、シャリンバイ、フクギ、サルトリイバラ、シブキ等の植物染料を使って染色します。機仕かけをした地経糸と経絣糸に花綜絖をかけ、高機(たかはた)で製織します。